Joker

今日の紹介は、2019年に公開された映画「Joker」です。

人気 アメリカン コミック「バットマン」でおなじみ、面白おかしく犯罪を犯す、非情なキャラ Joker の誕生を描いた作品です。

あらすじも、口コミも見ずに、この映画を見たので、最初はバットマンも出てくるのかと思ってましたが、全く登場しませんでした。

ですので、バットマンにはご退場いただいて。

とってもいい映画でした。

彼のジョークで誰も笑わない、売れないコメディアン。

のちに、Jokerとなるアーサーは、確かに狂気じみたところはありますが、実は人間くさくて、母思いのやさしい一面を持ち合わせています。

なのに、彼は惨めな笑いもの。典型的な、世渡り下手です。

対照的に描かれているのが、お金持ちの市長候補、冠番組をもつ人気コメディアン。

こうしたお金持ち、権力者、人気者、世渡り上手と呼ばれる人たちは、実は偽善者で弱いものから搾取し、優越感に浸って生きているのではないか?

金持ち vs 貧乏、権力者 vs 弱者、人気者 vs 嫌われ者、偽善者 vs 偽れない者、優等生 vs 劣等生、、、etc. 

どっちが悪で、どっちが善なのか、問いかけるような映画です。

劣等感を持って生きている人、要領よく生きられない人にとって Joker はまさにヒーロー。この二極化した社会、格差社会にとって、Joker はまさに代弁者であると。

大金持ち、人気者のバットマンより、Joker を応援したくなる人も多いのではないでしょうか?

ご退場いただいたはずのバットマンが再登場したところで、 まだ見てない人は、見てみてください。