リトルダンサー

今日紹介するのは2000年の映画で「リトルダンサー」です。

2000年というと今から20年前。当時、話題になった作品です。20年経ってやっと見ました。

これぞ、映画! 映画の中の映画。こころ温まる映画です。

物語の舞台は、1984年、イギリス北東部にあるダーラムという炭鉱の町。

主人公(男の子)のお父さんとお兄ちゃんは炭坑夫。炭鉱会社にストライキ中で、警察との乱闘シーンが描かれています。紳士の国イギリスといいますが、労働階級の人は、まさにフーリガンさながらの迫力です。

このガチガチの男世界で、バレエを習うと言うんですからドラマにならないはずがない。この映画は、性に対する固定観念に様々な角度から疑問を投げかけます。

主人公がバレエを習ったり、親友がオカマに目覚めたりと、当時の保守的なイギリスではタブーだったのではないでしょうか。そのタブーに挑戦する映画にふさわしい個性豊かな登場人物。普通だったらツッコミたくなるようなシーンも軽く流すシュールなユーモアがたまりません。

また、女性、男性関係なく、どこでもタバコをスパスパ吸うシーンといい、レンガ造りの建物に曇り空、イギリスを感じさせる映画です。

ハリウッド映画にひと息いれたい人におすすめです。