バイキンと闘う広告

今日紹介するのは、バイキンとの戦いに企業広告がどのように役だったかを紹介する ナショナル ジオグラフィック のドキュメンタリーです。

【目次】

19世紀初期の衛生概念

今ではどの店に行っても、掃除用具、石鹸、洗濯洗剤、歯磨き粉などなど、清潔な生活環境を保つために必要な製品が所狭しと並んでおります。しかしながら、19世紀初期は、あの大国アメリカでもまだ下水道がなく衛生環境も最悪でした。

顔や手を洗いたくても蛇口から水が出てくるわけではありません。わざわざおけに水を入れて、顔や手を洗ったりするのです。このような環境の中、都市部に人口が集中すると病気が蔓延していました。

この頃から細菌が病気を引き起こしていることが医学的に分かってきたのですが、なにしろ目に見えないのが敵といわれても信じるか信じないかはその人次第。衛生教育を広めるのはとても難しかったのです。

消費社会と企業活動

時代が大きく変わったのは、大量消費社会が始まる19世紀後期。救世主となったのは製品を販売する企業の広告。下水が整備され、水洗トイレを売りたい企業は様々なデザインのトイレを販売します。また歯磨き粉、石鹸などの販売にもユーモア溢れるポスターやTVコマーシャルを利用し、普及活動は大成功を治めるのです。

まとめ

限界のあった衛生教育ですが、企業が営業活動することによって、公衆衛生の向上に一役かったという、まさに一石二鳥の物語です。

短い動画ですので、見てみてください。